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今や身近になったお掃除用ロボット

清掃用ロボットとは?

今や一般家庭にも清掃用ロボットが普及するようになって、かなり身近な存在として知られています。
清掃用ロボットは、大きく分けると2つのタイプに分かれます。
まず家庭用ロボットという区分で、一般住居の床をメインとした清掃をしてくれます。
小型ですがさまざまな機能を持っていることも多く、非常に製品のバリエーションが多くなっています。

もう一つは産業用ロボットで、工場やオフィス、倉庫などの清掃を行うために開発されているため、大型であったり長時間稼働したりできるのが特徴です。
床の掃除だけでなく、窓や屋外の床、水中でも作業ができるロボットなどもあって、それぞれのニーズに合った製品が開発されています。

こうした清掃用ロボットは、家庭用・業務用関わりなく、自律走行ができる機能を持っています。
誰かが操作することなく、決まったエリアを移動しながら掃除をしていきます。
毎回同じ場所を通ることもありますが、センサーによって自動的に検知、判断することで、エリアの最適なルートを判別して異なる順番で清掃することもあります。
また、障害物がある場合には自動的によけてくれます。

充電も自動で行われるのもポイントで、ある程度バッテリーが消耗してくると、自動的に充電ステーションに帰ってきます。
また、掃除が不要な場所や立ち入らない場所などをプログラムすることで、それぞれのエリアに応じた清掃ルートを学習していく機能も備えています。

清掃用ロボットの歴史について

家庭用の清掃用ロボットが誕生したのは2001年のことです。
エレクトロラックスというメーカーが開発した「トリロバイト」という製品が、初めての市販品となります。
その後2002年になるとアイロボット社から「ルンバ」が登場し、日本を始め世界中でヒットします。

業務用ロボットについてはさらに歴史が古く、日本においても1974年には高層ビル向けの「自動窓ふきシステム」が開発されています。
その後、1986年には床面の洗浄を行うロボットが発売されます。
さまざまなビルやテナントのニーズに合わせた清掃用ロボットの開発が急ピッチに進み、家庭用以上に大きな進化を遂げていくことになります。

清掃用ロボットはこれからどうなるのか?

清掃用ロボットは、まだまだ開発の途上にあると言えます。
というのも、現在のシステムでは大きなゴミの回収ができない、汚れの種類によって清掃方法を変えるといった柔軟な作業が難しいからです。

そこで、さまざまな作業を可能とする稼働パーツの開発と共に、AIを使った認識と自動判断機能が向上していくと考えられます。
より人間の家事負担を軽減してくれる、便利で気軽な清掃用ロボットが進化を遂げて登場してくるに違いありません。